一部の銀行で、顔認証のみでお金の出入金ができるようにするシステム構築が行われているようです。今回は、顔認証で出入金することができるようになった場合、相続手続きに与えるかもしれない影響について解説します。

 

目次

1.大手銀行が導入する顔認証システムとは?
2.顔認証システム導入によって相続手続きに与える影響は?
3.相続漏れにならないようにする対処法は?
4.まとめ

1.大手銀行が導入する顔認証システムとは?

大手銀行は、一部銀行店舗の窓口で、2022年度に顔認証のみで入出金や振り込みを受け付けるようです。顔認証システム利用者は通帳やキャッシュカードを提示する必要がなくなります。また、将来的にはクレジットカード会社などとも連携することで、小売りや飲食店での支払い、宿泊先のチェックイン手続きのほか、イベント入場時の管理などにも対応できるようにする方針です。

2.顔認証システム導入によって相続手続きに与える影響は?

こうしたシステム構築が進むと、将来的には通帳やキャッシュカードが不要となり、これら現物での財産の把握ができなくなることから相続漏れになる可能性があります。将来、相続が発生した際に、亡くなった方の財産の把握が難しくなることで相続漏れが発生する可能性が高くなり、のちに財産が見つかった場合は遺産分割協議のやり直しや相続人同士での争いに発展しかねません。

3.相続漏れにならないようにする対処法は?

対処法としては、生前に口座保有者がエンディングノートを作成してどの金融機関に口座を持っているのか等を明らかにしておくことや、遺言書を作成して自分がどの金融機関に口座を持っているか等を明らかにしておくことをお勧めします。相続が発生した際に相続人が当該金融機関口座を発見することができずに終わってしまう可能性が考えられますので注意が必要となります

4.まとめ

IoTの進化は著しく、世の中が急速に便利になっていくことはとても良いことですが、その反面で相続における手続きなど、財産有無の確認が困難になってきているのも実情としてあります。今後、さらにインターネット環境が進化していくことで様々な手続きに影響を及ぼすかもしれません。このようなことを踏まえ、遺言書の作成や財産の調査などは事前からおこなっておくことをお勧めします。また、お困りになったときには専門家に相談するとよいでしょう。

 

司法書士法人やなぎ総合法務事務所では、相続手続きに関するご相談や、ご依頼を数多く扱っており、実務においても、相続手続きに経験豊富な司法書士、弁護士、行政書士、税理士、土地家屋調査士、相続診断士、CFP 等の専門家がご依頼の内容に全力で取り組みます。

また、弊所では大阪(阿倍野区・天王寺)、東京(渋谷区・恵比寿・広尾)事務所にて「無料相談・出張相談」も受け付けております。どんな些細なご相談も親身になり耳を傾け、どのようなご依頼でもお客様のご希望、目的に近づけるよう励みます。お気軽にご相談、お問い合わせください。

「よくあるご質問」相続、家族信託、民事信託、生前贈与、認知症対策、遺言書作成、遺産分割、相続放棄、不動産登記、名義変更、不動産の売却、資産運用、等数多くの書類作成、申請などをおこなっております。

相続サイト
所在地
  • 大阪市阿倍野区阿倍野筋三丁目10番1号 あべのベルタ 3009号
  • 東京都渋谷区東3-6-18 プライムハウス 203号
問い合わせ
その他
  • 受付時間 9:00 ~ 20:00
  • 土日祝日:10:00~18:00
  • 電話予約により時間外対応可能

著者情報

代表 柳本 良太

お問い合わせ

 

    <資格>

  • 2004年 宅地建物取引主任者試験合格
  • 2009年 貸金業務取扱主任者試験合格
  • 2009年 司法書士試験合格
  • 2010年 行政書士試験合格
司法書士法人やなぎ総合法務事務所運営の相続・家族信託相談所