相続財産とは?
目次
1 相続財産とは
「相続財産」という言葉は、相続に関する規定を定める民法という法律において出てきます(民法第885条、918条、926条、940条等)が、この「相続財産」が何かということまでは民法には規定されておりません。
もっとも、民法第896条には、「相続人は、相続開始の時から、被相続人の財産に属した一切の権利義務を承継する」という規定があり、ここから「相続財産」とは、「被相続人(亡くなった方)が死亡時点に有していた一切の権利義務」のことを言います。
「一切の権利義務」という言葉がいまいち理解しづらいとおもいますので、具体的な例を見ていきましょう。
2 相続財産の種類
上に挙げた「一切の権利義務」とは、具体的には何が当たるのでしょうか。
以下、簡単に表にまとめてみましたので、そちらをご確認ください。
「権利」の例 | 「権利」の例 ・不動産(土地・建物) |
「義務」の例 | 「義務」の例 ・借金 ・保証債務 ・損害賠償債務 etc… |
3 相続財産の調査方法
上で例を挙げた相続財産については、財産の種類によってそれぞれ調査方法が異なってきます。
但し、どの財産を調査するにあたっても、基本的に以下の書類等が必要となります。
ご本人様で調べる場合 | ・戸籍関係書類 ・ご本人様の身分確認証明書 |
専門家に依頼の上調べる場合 | (上のご本人様で調べる場合に挙げた書類に加えて) ・委任状 |
・相続財産の調査方法【有価証券編】
・相続財産の調査方法【預貯金編】
4 まとめ
今回は、相続財産とは何か?について見てきました。
なお、相続財産の調査はこれから見ていきますように調査が必要な書類等が多く、手続きも専門的なことがらが多いです。また、うっかり調査漏れという事態を防ぐためにも、まとめて各種専門家にお願いすることが安全であると思われます。
司法書士法人やなぎ総合法務事務所では、相続に関するご相談や、ご依頼を数多く扱っており、実務においても手続きに経験豊富な司法書士、弁護士、行政書士、税理士、土地家屋調査士、相続診断士、CFP 等の専門家がご依頼の内容に全力で取り組みます。
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著者情報
代表 柳本 良太
- <所属>
- 司法書士法人 やなぎ総合法務事務所 代表社員
- 行政書士法人 やなぎKAJIグループ 代表社員
- やなぎコンサルティングオフィス株式会社 代表取締役
- 桜ことのは日本語学院 代表理事
- LEC東京リーガルマインド資格学校 元専任講師
- <資格>
- 2004年 宅地建物取引主任者試験合格
- 2009年 貸金業務取扱主任者試験合格
- 2009年 司法書士試験合格
- 2010年 行政書士試験合格