ここでは、相続が起きてから終わるまでの流れを、順番にわかりやすく説明します。

期限に追われる前に、専門家のサポートを
相続の流れは、大きく分けて次の5ステップです。
- 亡くなった直後に行うこと
- 相続人を確認する
- 財産を調べる
- 誰が何を相続するか話し合う
- 名義変更・相続税の手続き
それぞれ詳しく見ていきましょう。
亡くなった直後に行う手続き
死亡届の提出と公的な手続きの開始
相続は家族が亡くなった瞬間から自動的に始まります。
まず最初に行うのが、死亡届を市区町村役場に提出することです。
死亡届は、原則として亡くなった日から7日以内に提出しなければなりません。
この手続きを行うことで、戸籍や住民票などの公的な情報が更新され、その後の相続手続きが正式に進められるようになります。

相続人を確定させる
誰が相続する権利を持っているのかを調べる
次に行うのが、相続人の調査です。
相続人とは、法律によって「相続する権利がある」と定められた人のことです。
一般的には次のような人が相続人になります。
- 配偶者(夫・妻)
- 子ども
- 子どもがいない場合は、親や兄弟姉妹
戸籍(こせき)を集めて、「相続人が誰なのか」「何人いるのか」を正確に確認します。

相続財産を調査する
どのような財産があるのかを整理する
相続では、プラスの財産だけでなく、マイナスの財産も引き継ぐ対象になります。
そのため、財産の内容を正確に把握することがとても重要です。
- 預貯金
- 不動産(土地・建物)
- 株や投資信託
- 車・貴金属など
- 借金
- ローン
- 未払いの税金
財産の全体像を把握することの重要性
この段階で財産の内容を曖昧にしたまま進めてしまうと、後から思わぬ借金が見つかり、相続人が困ってしまうことがあります。
相続を進める前に、「何をどれくらい引き継ぐことになるのか」をはっきりさせることが大切です。

相続の方法を選択する(3か月以内)
相続するかどうかを正式に判断する
相続人は、財産の内容を確認したうえで相続をどうするのかを自分で選ぶことができます。
ただし、この判断には期限があり、相続が始まったことを知ってから3か月以内に決めなければなりません。
相続の選択が将来に与える影響
財産をすべて引き継ぐのか、あるいは相続自体をしない選択をするのかによって、その後の生活や金銭的な負担は大きく変わります。
この段階では感情だけで判断せず、必要であれば専門家に相談しながら慎重に進めることが重要です。

遺産分割について話し合う
相続人全員で話し合いを行う
相続人が複数いる場合、誰がどの財産を相続するのかについて話し合いを行います。
この話し合いは、相続人全員が参加し全員が納得することが必要です。
遺産分割協議書を作成する
話し合いがまとまったら、その内容を文書として残します。
これを遺産分割協議書といいます。
遺産分割協議書は、不動産の名義変更や銀行手続きなど、後の相続手続きに必ず必要になる重要な書類です。

名義変更と相続税の手続きを行う
財産の名義を相続人に変更する
遺産分割が終わった後は、実際に財産の名義を相続人へ変更します。
銀行口座や不動産などは、名義変更をしなければ自由に使うことができません。
相続税の申告と納付
相続税がかかる場合は、相続開始から10か月以内に申告と納付を行います。
すべての相続で税金が発生するわけではありませんが、期限を過ぎるとペナルティがあるため注意が必要です。

まとめ|相続は「流れ」を知ることが第一歩
相続手続きは順番に進めることが何より大切です。
- まずは遺言書と相続人の確認
- 次に財産の内容を把握
- 期限のある手続きに注意
相続は「知識がないと損をしやすい分野」でもあります。
不安な場合は、お気軽にやなぎ総合法務事務所にご相談ください。




