相続財産の調査方法5(保険関係)
目次
1 はじめに
2 保険の調査方法
3 生命保険契約照会制度
4 まとめ
1 はじめに
今回は、相続財産のうち、保険の調査方法をみていきたいと思います。なお、本内容は、前回のブログからの続きとなりますので、同じ内容が出てこないようにしております。そのため、前回のブログをまだご覧になっていない方につきましては、あわせてそちらもご確認いただけますと幸いです。
2 保険の調査方法
被相続人の自宅等で生命保険証券、生命保険会社からの郵便物を探してみましょう。もし探してもなければ被相続人の預貯金口座から引き落としがされている場合、引き落とし先に問い合わせることによりわかることがあります。また、市民税・県民税(所得・課税)証明書、確定申告書又は源泉徴収票等、生命保険料控除欄に金額の記載がある場合、被相続人が生命保険に加入している可能性があります。
3 生命保険契約照会制度
上記の方法でもわからない場合、令和3年(2021年)7月から始まった生命保険契約照会制度があります。この制度は生命保険会社42社へ一般社団法人生命保険協会を通じて、一括で照会することができます。
生命保険契約照会制度は、保険契約者または被保険者が平時において死亡、平時において認知判断能力が低下又は災害で死亡または行方不明となった場合に利用できます。照会の費用は1件につき3,000円(税込)です。申請はオンラインまたは郵送でできます。
申請後、利用料金の支払いが確認できた時から2週間程度で開示されます。開示内容は生命保険会社ごとの生命保険契約の有無です。契約の有無だけが開示されるため詳細な保険契約の内容は、各保険会社へ確認してください。手続きの詳細については一般社団法人生命保険協会の生命保険契約照会制度のご案内を確認してください。
4 まとめ
今回は、保険の調査に関する概要をみてきました。保険の調査は手続きも専門的なことがらが多いです。また、うっかり調査漏れという事態を防ぐためにも、各種専門家にお願いすることが安全であると思われます。
司法書士法人やなぎ総合法務事務所では、相続に関するご相談や、ご依頼を数多く扱っており、実務においても手続きに経験豊富な司法書士、弁護士、行政書士、税理士、土地家屋調査士、相続診断士、CFP 等の専門家がご依頼の内容に全力で取り組みます。
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